初期チームのリハにお邪魔して来た。
ソロ・中期チームに関しては、出演者全員の顔合わせ会をしたときには、メンバーがそろってなかったことと、お互いがあまり良く知らない同志であるということを考慮し、始めの顔合わせだけは企画側でセッティングした。 対し初期チームは、始めの全体顔合わせですっかりまとまっており、その場で4人揃ってリハ日程まで決めてしまったという優等生であった(笑)。 ってわけで、彼らのリハは、既に今日で2回目である。 中期は先日一回目を終え、ソロはまだ始まっていない。 優等生、と書いた。 去年の苺に中心的な位置で参加してくれた二人が、このチームにいることも大きい。しかし、そのアドヴァンテージに、私はあるプレッシャーをかけたのかもしれない。 音的な負担や挑戦事項は、中期チームが大きい。 それぞれの技術はあっても、普段違う分野をやってるメンバーが多いソロチームも、時間はかかるだろう。 そういう意味では、初期チームはみなドンズバな現役経験者であり、今回演奏する曲目なんか、何度も何度も、それこそ擦り切れるほどに演ってるに違いない。 でも、あちこちの「ハコバン」と言われる人たちが、毎晩毎晩演奏してるからと言って、必ずしも揺さぶられる演奏を披露してくれるわけではないように、どうやら、「音」を作っているのは技術や練習量だけではないらしい。 私は、初期チームの演奏に・・ものすごく期待している。 このメンバーで、会場中のお客さんが、椅子から転げ落ちるほどに(笑)、とんでもなくカッコヨイパフォーマンスをやって欲しいと。 いや・・・彼らならできると思っているのだ。 リハを見学させてもらって、その気持ちが高まった。 個々が上手くても、バンドとしていいかどうかとは、やはり違う。何故かと考えれば、バンドは4人が化学反応して作るものだからだ。 4人のプレイヤーが、あわさって4の音を作る場合もあれば、合わさることによって10の音を作る場合もある。それは個々の技術力とは必ずしも比例しない、いわば「融合力」の違いなのかと思う。 そしてその「融合力」には・・・バンドメンバーの「気持ち」が大きく関わっていることを・・・いや、気持ちそのものが演奏の下地になるってことを、私は信じている。 時には、そういった「気持ち」が作り上げる、ステージ上の「何か」の要素は、演奏技術の上下さえもくつがえしてしまうほどだ。 客は感じる。 音楽をやってないからこそ、技術以外のものを。 客は、上手いだけじゃライブを楽しめない。 去年、お客さんのほとんどが「感動した」と言ってくれたのは 多分、他では見られない「音」を感じてくれたからだと思う。 そんなものが、いっぱいに詰まった「音」を。 プロとかアマとかの線引きに、私は意味を感じていないけれど もし苺が「アマチュア」のイベントであるならば それは「演奏技術がアマチュアレベルだから」ではない。 プロの世界が、今現在の「演奏技術」のみに評価をおくのだとすれば、苺は、そこに「プラスアルファ」を乗せたい。 決して「気持ちがあればいい。演奏技術は二の次」という意味ではなく。 演奏技術は妥協しない。 あくまで、そこに「プラス」だ。 今年は、去年よりもッともっと、「音」の質をあげたい。 つまってるものの、密度を増やしたい。 その「何か」を、初期チームのリハを見ていて、既に感じた。 なんだかわからないけど、感動した(笑) まだ2回目のリハである。 もちろん、バンド全体のノリや音のまとまり、個々の個人練習レベルだって、まだまだ出来上がってる状態ではない。 しかし、すでにその「何か」の要素が、その未完成な音の中に、一緒に綴られていくのを感じたのだ。 キャリアの長いプレイヤー同士。 やり方だって考え方だって違う。 それなりのプライドもコダワリもある。 時にそれは、ぶつからざるを得ない。 でも、その頂点にたつ者同士が、お互いを尊重しあっている。 全体の雰囲気つくりに配慮しあっている。 自分以外のプレイヤーが、どうすれば一番目立てるのか、 一番よい部分を引き立たせることができるのか それを、思い合っている。 ものすごく前向きに。 それが、私を感動させる。 |
更新が遅れてます(カナリ汗)
が、日付を追って書いてゆきます。 本日は十数人のスタッフに声をかけて集まってもらった。 少し前に、集まってもらったスタッフ顔合わせでは、ほぼこちらからの説明に終始したが、本日は実質的なスタッフ会議の第一回だ。 今年は作業を、衣装とメイク、大道具(ステージ関係)、会場装飾、ヒト周り管理、記録という大きなグループに分けた。 そして、去年コアスタッフとして動いてくれた人を中心に、各班の班長となってもらい、おのおの担当した作業について、必要な人員をそろえ、自主的に動いてもらう体制をお願いした。 今日来てもらったのは、その各班の班長さん、あるいは班長さんと同レベルで動いてくれるスタッフである。 全体の図を説明しつつ、それを各班にどう割り振るか、何をして欲しいのかを伝え、それを実現するための構想、作業内容分析、具体的作業へのブレイクダウン、必要なものの洗い出し、予算、スケジュール組等をお願いした。 いや・・・すばらしい。 このミーティング、ビデオに撮ってお見せしたかった(笑) もちろん、一滴の酒も飲まずにマジメ一本な話し合い・・・とは言わない(笑)。それどころか、話の合間を縫って、ビールの注文が飛び交う飛び交う(笑) 飲めない奴まで、イジになってウーロン茶をオカワリすなーっ 実は、今日の話し合いでは、何を話したいのかってことを、事前にメールで伝えておいた。単に伝えただけである。 なのに、乾杯を待てずに話し合いがはじまった。 「えっと、調べてきたんですけどね」・・と、資料が飛び出す。 私が議題を振る前にである。 まるでネコ缶の音を聞いたら、かけよってくる猫の勢いである。 一段落したようなので、「じゃ、会場装飾の話に移っていいかな。えっと・・」と私が言おうとすると、その言葉を遮って「こんな感じかと思ってプリントしてきたんだけどぉ」と、また資料が目の前を行き来する。 サーカスイメージのイラストや写真だ! おいおい・・・ 私はブログにサーカスのことを書いた。 そして「とはいってもサーカスってもんを私は知らない」と書いた。そしたら、「こんな感じじゃない?」ってなイメージ写真を、持ってきたのだ。 「ここの、この色を強調すると、サーカスっぽくなると思うんだ」なんて意見が、会場装飾班以外からも、どんどん飛び出る。 それ以降は、私、入る余地なし(笑) 自然と各班に分かれて話し合いがどんどん詰められ その過程において、笑い声がどんどん膨れていく。 予算はない。 でも何かやるにはお金がかかる。 必ずそこにはぶちあたる。 でも思う。 「やりたい気持ち」は最優先だ。 だけど、結果的に「やること」が最優先ではない。 だから何かをやるためにお金を集めることは、 目標でも、必須でもない。 お金はないけど 「オバカ」な知恵は売るほどそろってるんだぜ(笑)。 イベントを「成功させる」とはどういうことか。 立派なものにすることか。 多くの人に認められる大きなイベントにすることか。 違う。 最初の目的を忘れたくない。 「楽しむこと」だ。 自らが真剣に楽しむことによって、 誰かをほんの少しシアワセにできることを信じてる。 去年イベントHPのために書いた原稿を、もう一度読み直してみた。 -------- 私に、もしかしたら「私たち」に、 できる「役割」があるのだとしたら、 それは「音楽」なのかもしれません。 私たちは音楽を愛しています。 まず音楽を楽しむために純粋な想いを持ち寄って、 今日ここに集っています。 「音楽を楽しむ」その楽しみの中から、ほんの少しだけれど、 誰かの役にたてるかもしれない。 私たちは……楽しみのうちに、愛を実践したい。 私たちは……自らの喜びのうちに、愛を運びたい。 とても謙虚に、魂の声を聞きながら。 -------- |
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