苺裏舞台 <あがき編>
これだけの大きいイベントだ。
当然イベントとしては、準備万端、悠々たる態勢で会場入りしたことは想像に固い。
固い・・・固いが・・・・固いかもしれないが・・・・・
・・・ま、その・・・・・そこんとこは・・・・実はぎりぎりで動いてることも多々あり・・
 そ、そう! 「柔軟性」だ! 柔軟性を大切にしたかったんだ・・・・・(苦)

その編の「アガキ」を一部紹介したい。

まず、一部スタッフは7日の夜に軽井沢入りした。
首脳スタッフ+8日の朝から会場作りを手伝ってくれるという人々だ。

下は・・・ラストシーンの演出を、まだこねくりまわしてるスタッフ。
左に見える背中はスタッフうに。会場に飾るオケメンバーの紹介文を印刷している。
何故そんなものを今さら印刷してるかって?
「オケの紹介を会場に貼りたい」と某首謀者がいきなり発言したのが、
・・・・昨日の夜だったからだ・・・・<(_ _)>

ただいま7日の27時・・・というよりも8日の朝3時。
明日本番という状況を把握してるのか>私達(笑)。
20071208ラスト


8日の朝、PAやステージのセッティングから始まったことは前に書いた。
13時になると他の殆どのスタッフが集まり、できあがったステージの上で、PAのJUKEさん主導の元、音作りがはじまった。その後各チームのリハが続く。このJUKEさんのことは、別記事でとりあげるとして、「裏舞台」をタイトルとしてる本日の記事としては、そのメイン会場のリハの裏で行われていた作業について、焦点をあててみたい(笑)。

まずメイク衣装班の大奥部屋(笑)
20071208衣装
ハッピーヴァレイには控え室がついており、仕切り板の使用によっていくつかの部屋に分割できる。今回は一番奥の部屋をメイク衣装用に使い、もう1つ仕切った小さい部屋を、インド楽器隊の調弦とリハ室に当て、残った広めのスペースをバンドの控え室にした。そして会場横のソファコーナーは、オーケストラの控え室に使った。

そのメイク衣装班部屋。ここは本番当日は、ほぼ全員の演奏者と演出系のスタッフがメイクをすることになるので「行列の出来るメイク部屋」になることは間違いないが、前日の今日は・・・・おままごとをして遊んでいた(笑)
いやいや、前日になっても注文をつけてくる出演者の要望をかなえるべく、まだ衣装を作っているのだ。



こちらは、そのオーケストラの控え室であるソファーコーナー。
20071208華
オケのメンバーの面々が、それぞれに楽器の手入れを・・・・いや・・・(笑)。
何をしてるのかと言えば、会場を飾る紙花を作っている。
みんながみんな、自分のメインの担当にこだわらず、ちょっとの時間があったら、やれる範囲の手伝いを、お互いに関わり合った。はじめにお願いしたことだけを切り取って参加しているのではなかった。「その部分」で参加しているのではなかった。全員が苺全体に参加しようとしてくれた。「縦」の参加ではなく、あたりまえのこととして「横」に繋がっていた。
にしても・・・花を作るのに、この真剣な様子はどうよ(笑)



こちらは、バンドの控え室となる部屋で行われた、進行に関する打合せ。
20071208進行
照明、記録、司会、映像・・・進行に関わるスタッフを一堂に集め、3時間のショウの流れを説明していく中で、おのおの自分の仕事をイメージしてもらっている。
立っているのは、ペパー軍曹とミスターカイトを演じてくれた司会の二人である。
全体のイメージを掴んでもらうために、進行の説明の中で実際に演技を披露してもらったところだ。



さて、そんなわけで、控え室はうまってしまった。
しかたなく会場横の廊下ではじまったのが、管楽器のパート練習である。
20071208管



場所争いは激しい。
自分たちの練習ができるかどうかは、ここで場所確保を勝ち取るかどうかにかかっている。・・・いったいどんなイベントだい・・・(笑)
こちらが、会場後方の廊下を陣取ったゴスペル班。
コーラスの練習にいそしんでいる。
20071208ゴス



高校の時、運動部にとって雨の日は「廊下」の奪い合いだった。
授業が終わったら、いち早く「好みの廊下」の場所確保に走る。
うまく確保できないと、「階段兎跳び」なんて練習しか出来ないことになる(笑)
そんなことを思い出した、各チームの廊下争い。

さきほど管が練習していた廊下に戻ってみると、今度はジャケ班が練習していた。「ジャケ班」とは「ジャケット隊Jであり「鮭飯」ではない。本番でサージェントペパーズの人間アルバムジャケットを作る人たちの練習である。
何か賄賂をわたしたのか、殴り合いで勝ち取ったのかは主催者の関知するところではないが(そうなのかいっ)、とにかく廊下を勝ち取ったらしく、まさに真剣だ。

なにが真剣かって、先頭で指揮をとるムデオの腰の落とし方が真剣だ(笑)。
20071208ジャケ



さて・・・さらにこちらは涙ぐましい。
20071208門
どこの廊下からも追い出された弱小チームらしく(笑)、ほぼ半分外ともいえる、玄関先の小さなスペースで作業していた。去年も作った会場入り口を飾る「ストロベリーフィールズの赤い門」を作っているのだ。作っているのはスタッフとプレイヤーの混成。「そのとき手の空いていた人」だ。
もうすかり日も暮れた。軽井沢の夜は冷え込む。
「半分外」の作業場だから(笑)、そらー寒い。
みんな防寒を着込んで、作ってくれた。


もっともっと裏舞台はたくさんある。
つい自分の作業でいっぱいになってしまいがちなのだが、できるかぎりみんながやってる顔を見ておきたいと思っていた。できるだけでも、その作業場所に「やってるね〜」」と声をかけてまわりたいと思っていた。
それでももっともっとある。
ゴキブリは、1匹見かけたら30匹いる・・・今日載せた写真のオバカの裏には、30倍のオバカがうごめいている(笑)。そうして苺はできあがった。

20071208門完成


明日、この門で、お客さんを迎えるのだ。



【2007/12/24 23:17 】 | 独り言 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
苺裏舞台 <なりきる人々2>
さて、なりきったヤツラといえば、苺内部では「ジャケ隊」と呼ばれた人たち。
サージェントペパーズのステージのラストで、あのアルバムのジャケットを、人間で作ったのだが(バカの真髄企画・・・笑)、その各人物になりきった人たち総勢35名。まだ写真があっがってきてないのだが、

単に並んだだけではない。ちゃんとそれっぽい衣装をそろえたのだ。
単に衣装をそろえただけではない。ちゃんとそれっぽいメイクをしたのだ。
単にそれっぽいメイクをしただけではない、それっぽい”演技”をしたのだ。

これがすごかった。
中には、人間でない役の人もいる(なんじゃ、そら)
フクスケであったり、白黒写真であったり(笑)
みな、それに命をかけていた。まさになりきったのだ。
200712094人

この気持ちの悪い写真は(笑)
そのジャケ隊の中の3人と、司会として登場したピエロ(ミスターカイト役)である。
サージェントのアルバムを持ってる人は、ちょいと持ち出して眺めてみてほしい。
多分、このピエロ以外の3人は、どの役をなのか、全員わかるはずである(笑)


一点変わって、マジメな場面
20071209yesterday

これは本番開演前に行われたサービス演奏である。
弦の4人による「Yesterday」なのだが、なにげに弦チームの4人が、このために苺のTシャツを揃えて弾いてくれてたのが嬉しかった。私はまったく聞いてなかったのだ。本番前でもあるし、このサービスタイムの演奏のための衣装など、考えもしていなかった。
ある意味、苺になりきった苺四重奏団(笑)。
(しかしここでも、ポッツさん、ポールにそっくり・・・)

一点変わって、ふざけた場面(笑)。なんだこりゃ!
20071209yhiromi20071209ネコ

左がソロチームのhiromiと、右が衣装班班長のKAZUねぇである。
ジャケ隊のフクスケのかつらだろうか。
かわるがわる出てきては、ヒトの前でポーズを取る。

しかし・・・hiromiが新鮮組というか・・武士っぽいのに対し、KAZUねぇは、どう見ても町人の人相だ・・(爆)


最後はま・・・ちょっとズルイけど(笑)、なりきりの本御所の写真も一応載せておくか。
しかし・・・笑っちゃうほど、似てるから不思議だよね。
20071209SGT
【2007/12/21 23:00 】 | 独り言 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
苺裏舞台 <なりきる人々>
さて、前日だけ手伝ってくれたメンバーのひとりであるキースのことを、少々詳しく昨日のブログに追記したが(読んでね)、8日の朝どころか7日の夜のうちに馳せ参じて来たキースは、なにやら大事そうにおおきなズタブクロをかかえていた。

明日作業して帰るだけなのに、どんな大荷物だと思って覗き込もうとしたら、すかさずそのズタブクロの上に着てきた上着を覆いかぶせ、さらに自分の体全部で隠すように抱え込み、首だけこっちに向けて、鋭い目つきで言い放った。

「いえ、いくらアネさんといえども、これだけは見せる訳にはいかねぇんだ。
 どうか、勘弁なすっておくんなせい」

別にキースの換えパンツが見たいわけではないが、そう言われると、ますます気になるのが人情ってモノだ。しかしキースは雛を守る親鳥のように、私とズタブクロの間に立ちふさがって動こうとしない(笑)。

その正体が明かされたのは、翌日の朝だった。
20071208ふたり


・・・・・

右がキース。
コレ・・・この職人衣装とヘルメットが中身の正体だったらしい(苦笑)。
全身「職人」になりきって、これ以上の幸せはないというほどの笑みをうかべている。
ズボンに折り目がきちっとついてるあたりが、なんともカワイイではないか。

しかし左のお方も負けてはいない。
この人、どこぞの業者の人ではない。初期チームのドラマー、あんちゃん☆である。
何度見ても、業者の人に見える。
私はこの日、何度あんちゃんに「ごくろうさまで〜す」と声をかけたか知れない(笑)。


・・・

会場に行ってみると、さらにいた・・・形から入る人々。
20071209yオーシャン
スタッフのオーシャンである。
写真が小さいのには別に意味は無い。彼はこういった何気ないイジメが、好きなのである(笑)



さて、ちょいと面白いので、職人キャラになりきったキースを追跡してみた。
まずは、唐ちゃんが調達してくれたステージ用の足場を、4t車から降ろして会場に運び入れなくてはならない。もちろんキースははりきっていた。
「唐ちゃん親方のお役にたちてぇんでございやす」かなんか言いながら
嫌な力仕事をものともせず、一番前に踊り出た。
写真の左下にかすかに写ってるのが、キースのヘルメット。
トラックの下で待ち構えてるのがわかる。
20071208危険


まるで自分が4tの足場を全部運んで行きたいくらいの鼻息である(笑)。 
しかしいよいよ作業開始となったとき、
トラックの上の唐ちゃんは、まずまっさきにキースに声をかけた。

「あの〜、すみません。そこのヘルメットの人
 吊り荷の下は危ないので、どいてください〜〜」

「そこをどくこと」・・・・キースの初仕事であった・・・(爆)

次に見かけたキースは、吊り荷の下からはずれ、この衣装を着た職人でしかできないであろう大仕事・・・一般的小道具の運搬に汗を流していたのであった・・・。
20071208作業


いやしかし、それで終わるはずはない。
20071208花屋だってキースの普段の顔はお花屋さんであるが、彼はこのお花屋さんの配達の仕事を、苺にいくと決めたその日から、半径2キロ以内は全て徒歩と自転車に切り替え、エレベーターは極力使わず、トレーニングを重ねたという。 その成果を発揮し、マジで人の3倍は働いていた。

そして再び出番が来たのだ。筋肉も盛り上がってきた腰周りには、小道具やポケットもたくさん吊るしている。作業中、メジャーを探してたteaさんが、当然のように近くのキースに声をかけた。

「Keith。メジャー貸してくれ。」
(teaさん予想図=「あいよっ」というイキのよい声とともにメジャーが投げられるの図)

キースは、待ってましたとばかりにポケットに手をかけた瞬間、ちょっと「ハッ」としたような顔をしてから小さな声で言った。
「持ってやせん・・・」
tea「え?」
「持ってやせんです」
tea「そのカッコでか?」
「へい。ポケットはみな空でやして・・・」(笑)

キース、ある意味アナタは当日にいなくても、
主役級の注目を浴び、しっかりとその期待に答えた・・・ヒーローだった(笑)。

その日の夕方、もうすっかり日も暮れてから、キースは帰っていった。
ハッピーヴァレイのゆるいスロープを下るキースの背中は、誰よりもかっこいい。
「あとの夢は、みんなに託しやす」
そんな臭いセリフも、しっかり涙を誘う(笑)

でもさ・・・
そのかっこのまま横浜まで帰るのね・・・(そこは誰もつっこまない)。

キースの車が見えなくなるまで見送り、すっかり冷えた体を抱えながら会場に戻ると
SGTチームのラモがギターを抱え、ヘルメットをかぶって座っていた。

「らも、そのヘルメットは?」

「あ、これっすか。 キースさんに、
 ヘルメットはおまえに託すと言われたんで、かぶったまま練習してました」

あの男・・・・「夢」だけでなく、ヘルメットも託していったのか・・・(爆)。
ああ・・帰ってからさえも笑わせてくれた職人、その英雄の名を、キースという。

20071208らも

どうでもいいけどラモ、似合いすぎ。
キースが「託し」たくなる気持ちもわかるかも・・・・。

編集後記:
ネタ上、ずいぶんとキースをイジってしまいましたが
ご存知の通り、キースはこんな笑いも事実運んでくれた上、当然素晴らしい仕事ぶりを発揮してくれました。一応キースの名誉のために・・(笑)
【2007/12/21 00:05 】 | 独り言 | コメント(2) | トラックバック(0) | page top↑
苺裏舞台 <影の力編>
本編を書かないと宣言しておきながら
「裏舞台」とはなにごとだ・・・怒られそうだが、本編は本番を見てればおのおの感じてくれているはずでも、裏話はなかなかスタッフ以外知るチャンスは無い。

とはいえ、本番直前2日間の裏話といったら、とても数え切れない。
むしろ、裏話だけで出来ているようなものだ。
私がこれから書くのは、そのほんのほんの一部である。
たまたま私に、写真などを撮るほどの余裕があった場面だけだが、一部でも覗いてもらうことで、苺の裏をちょっとでも感じてもらえたらいいと思う。

さて、
現場には、ほとんどのスタッフが前日の昼に集合してリハやら準備やらをはじめた。
しかし一部のスタッフは、朝9時前には、はいっていた。
午後からのリハまでに、ステージと音響設備を整えるためだ。
ステージ親方の唐ちゃんと、PAをお願いしたJUKEさん、そしてそれを手伝ってくれると申し出てくれた有志たちである。

なんせ、万平のハッピーヴァレイには、椅子が並んでるのみであるからして
20071208前20071208後 

←これが こうなる→
 

まずは機材、・部材の搬入からはじまる。
書ききれない裏話の中でも、今回の「ドラマ大賞」をあげるとすれば、その1つは確実に「ステージ」であろう。もう、ステージが出来上がるまでの取り組みといったら、"プロジェクトX"で2週連続特別編を組めること、間違いなしである。

中嶋みゆきをバックに「男たちは、あきらめなかった」みたいな・・・(笑)
あの口調でやられたら、多分全員・・・泣く(笑)。
いやまて・・・作業を手伝ってくれたのは男だけではなかった。
ヒールに軍手という魅惑的なファッションで、男並に働くティンパニyoyoの姿もあった。
20071208yoyo


プレーヤーは重いモノを持っちゃだめ・・・そんなことは言ってられない(笑)。
立ってるものは親でも女でも猫でも使え・・・の世界である。

本日紹介したい裏部隊は、本番にはいなかったこの3人様である。
彼ら3人同志は知り合いでもなんでもない。
一人は横浜方面在住のキース、
20071208キース


一人は軽井沢に近い御代田というところに住む羽毛ちゃん、
20071208はけ


もう一人は長野市のfukuさんである。
20071208fuku


彼らは前日の朝9時に現場に入り、自分のいられるギリギリの時間まで黙々とこの力仕事をかたづけ、そして静かに帰っていった。そう・・・3人はみな、翌日の本番ははずせない予定があって来られない。
それなのに、何かしたい、手伝いたいといって、前日の手伝いに来てくれたのだ。
考えれますか〜(笑)

3人は3人とも、「前日に行くよ」と気軽に連絡をくれた。
私は「ありがとう」と気軽にこたえられなかった。
申し訳なさ過ぎる・・・。

ちなみに、そのときのキースからのメールを紹介したい(本人承諾済み)
キースは、何故か苺では職人キャラを決め込んでいて、文章も完全になりきっているのでいつも笑わせてもらっていた。が、このメールは泣けた。

「りっちぃ姐さん
 おせわになっておりやす。
 前日の準備作業の件ですが、あっし8日に休みをとりやした!
 よって、8日の当日早朝、軽井沢に馳せ参じやして、
 準備作業だけでも、手伝わせて下せえ。

 あっしはずぶの素人でございやす。よって皆様の足を引っ張るかもしれやせん。
 しかしながら、心意気だけは、若い衆には負けないつもりでおりやス。へい。

 もし宜しければ、あんちゃん親方以下の、ガテン班に加えさせて下せえ。
 よろしくお願いいたしヤス」。

思わず、何も考えず、その場でキースに電話した。
ドラマならそこで恋も芽生えるほどの感動的な電話となるはずだが、
現実の演出は質素だ。キースは会議中で出なかった・・・ガク(笑) 
でも数時間後にかかってきたとき、私は電車の中だったのだが、周囲にはばからず号泣した(笑)。

だって状況をちょっと想像してみてほしい。今ではない。もっとずっとせっぱつまっていた時期だ。唐ちゃんやJUKEさんを補佐する朝の手伝い人も思うように集まらず、いくら私の足がデカイとはいえ、男5人分の働きがひとりでできるだろうかと悩んでいた時期だ(笑)

その後連絡をくれた他の二人も同じだった。
「いいんですよ。だって自分がやりたいの。
 ね、いいでしょ? 行っても。」

「すみません。ごめんね。」
そう口から出るところを、なんとか「ありがとう」に返還する。

「楽しんでね!」と心から思う。
「ばかだね!」と笑いながら。

【2007/12/20 16:04 】 | 独り言 | コメント(3) | トラックバック(0) | page top↑
九州から来てくれた ふぁくとさん
ってなわけで、私のレポートはさておき
「いったい、苺苺苺ってなんだよ」って思ってる人の為に(笑)
1つ紹介したいブログがある。

ふぁくとさんという人物がいる。
私は数年前に一度大阪で会ったことがあるだけだが
SGTチームでドラムを叩いたはたやんと、スタッフのとももさんの友人で
その二人が強力に「見にこい」攻撃をかけた。

まさに彼は「いったい、苺苺苺ってなんだよ」派で
だけど、文句言いながら来てくれちゃうところが、すでに「オバカ」の要素をたっぷり持ってる人で、だからこそ、はたやんととももさんは、感じてくれるという確信の元に誘いをかけたのだろう。

実はこの誘いをかけた張本人のはたやん、
去年の苺で、まったくふぁくとさんと同じ立場だったのだ。
彼は何も知らずに誘われてやってきて、なにもわからないまま現場でポストカードの販売を手伝わされ(笑)、後半ではすこし誇らしげに「Starting Over」の鐘を鳴らしてくれた(笑)

だからこそ、ふぁくとさんを誘ってくれたのかもしれない。
おまえ、なんでもいいから、とにかく来てみろと。

私は相棒とよく冗談で言っていた。
「とにかくさ〜、来て見てから決めてほしいよね。
 来るか来ないかさ〜!」
このパラドックス、スタッフならわかってくれるだろうか。
変な理屈だけど本気の本音なのだ(笑)

で、そのパラドックスを実践してくれた一人が、このふぁくとさん。
彼が書いてくれたブログには、その気持ちの推移が実によく描かれている。

彼は半年を通じてスタッフだったわけではない。
イベントのHPを見てくれたかどうかは知らないが
少なくともこのブログを読んではいないと思う。
つまり私たちが発信し続けてきたことを、前もって文章で仕入たりしていない。
何かを期待して来たわけではない。
現場で感じてくれたのだ。

それが、とにかく嬉しい。
まぁ・・いいかげん私の長い前置きはさておき、読んでみてほしい。

---------------------------

九州から見に行った人、僕の他にいたのでしょうかね?
どんな寂しい1日になるのだろう…って考えてた。

東京駅でサンポちゃんに偶然出くわした。会うか!普通。
サンポちゃんは大阪人やで。おんなじ長野新幹線に乗るか!普通。
話し始めたら、マブジョンさんに会った。会うか!普通。
マブジョンさんは11月に福岡でも会ってるし、ひと月に2回出会うか!普通。

万平ホテルに到着した。姉ちゃんとはたやんの顔を見つけた。
すごく、嬉しそうな顔に見えたよね。「来たぜ!」って言った。
弁当を渡されて、何コレ、弁当付きのライブ?
もう客席には数十人の人が座っていて、
責任者の人が何やらステージ前でしゃべっている。
ま、いっか。サンポちゃんと一緒に弁当を食ってしゃべってた。

はたやんが隣に座ったんで
「はたやん、すごいじゃん。結構客集まったね」って。

「何ゆうてんのん。コレ全員スタッフやで」
俺、頭悪いよねぇ。「はぁ?スタッフ?スタッフ弁当…。」

ど、どんなだ!関係者だけで数十人かい。会場いっぱいやんけ。
数えてないけど、ひ、百人超えてましたか?
で、俺もスタッフですか?ひょっとして。
なんか、来てたぞ〜メール。ジャケットの顔になれって話。

「ハ〜い、ジャケット班の人、きりーつ」
まだ、ちょっと小パニックから脱していなくって、立ちそびれた。
「し、しまった。俺のことだったんだ」
ジャケットの最後列一番左端の白髪のじいさんが俺らしいんです。
メイクの人から「1時間後に来てください。メークします。」
って指示された。うう、大丈夫、俺。誰に扮するのか人物像も知らないし。

自分の向かって右隣に立つ(同じく)白髪のじいさん役の男性を紹介され
一緒に行動すれば間違いないから、安心してくれと説明された。
実は、前日にジャケット班のリハもあったと聞いた。
ま、いっか。何とかなるし。

打ち合わせが一通り終わって、会場から出て客として再入場した。
「はい、チケットをお見せください。」
「え」お俺、チケット持ってないじゃん。うう、どするん?
って、少し困ってたらさっきまでステージ前で仕切ってた
代表の男性(tea氏)が「ふぁ、ふぁくとさん?」。「うう(俺の心の訴え)」
「待ってました、ふぁくとさん。話は聞いてます、手続きは無用です。
さあさあ、中に入って。一度お会いしてますよ、大阪で。」

昨日の夜までは、姉ちゃんから「ふぁくちゃんに手伝ってもらいたい」
ってメールやら電話やらで説得されたけど、
「ばっきゃろぅ。福岡から軽井沢までライブ見に行って、手伝えだぁ?
ゆっくり客席で見せろ!」って、多少あったま来てたけど。
何か違うかも。って気付き始めた。

1時間後に、メイク室に入ったよ、一番左端のじいさんになるために。
気が進まなかったけど。「ハイハイ、じいさんにしてください」
メイク室の隣の席にはたやんが座って、リンゴになっていった。
すごいよね。はたやんが本物のリンゴになってるし。
ハンガーに手作りのミリタリーコスチューム吊ったるし。

メイクの女性(ゆかりさん)「ふぁくとさんですか?誰になります?」
俺「左端のじじいです。」
メイクの女性「その役はとももさんが確保していた役ですよ」
か、確保?ですか。
おぼろげに分かって来た。俺、ある意味、招待されてたのかも。

ライブが始まり、マックリー(シェアスタジアムチーム)やハッピーさん(ソロジョンチーム)たちの素晴らしい演奏を客席で見た。
※この日のライブは「シェアスタジアムライブ再現」「ジョンのソロライブ再現」「サージェントアルバムの【生演奏】再現」の三部構成。詳細は、最下部コミュリンクを参照。普通に考えれば、最初の2つのライブでも必見。個人名称は、それ以前の自分の知り合いのみ掲載。

そして、ついにそれは始まったのです。
「サージェントペパーズロンリーハーツクラブバンド」
自分が頭が悪くても、何でもいいや。もう分かってました。

ステージに登場したのは、ビートルズではなくペパー軍曹。
馬鹿もほどほどにせい。絵でしか見たことのない人物。
でも、一目彼を見た瞬間に本物の軍曹に見えたんだよ。
演奏が始まる時には、もう世界に入っていた。たぶん、大多数の
オーディエンスが「自分があの世界に入った」と気づいただろうね。

ウィズアリトル、ルーシー。全部あの世界。
ステージ上の倍数のビートルズ(説明困難)、インド楽器のメンバー、
本物のオーケストラ。全員が、
「サージェントペパーズロンリーハーツクラブバンド」だったんだよ。
どんどん曲が進んでく。あのアルバムのまんま進んでゆく。
カイトを名乗るピエロとペパー軍曹が、オーディエンスをもっともっと
世界に引き込んでゆくよ。
隣の席でサンポちゃんが涙を流してるし。

リタの最後に姉ちゃんが背中を突っついた。
「そろそろ準備してね」
鶏の鳴き声とほぼ同時に席を立って、観客席を後にした。
考えられないよ、まだ見てるのに。見たいのに。
でも、その時に、俺はこの、
「サージェントペパーズロンリーハーツクラブバンド」の
一員なんだって確信した。
「ジャケットの最後列一番左端の白髪のじいさん」になれる。

グッドモーニングはトイレで聞いて、
リプライズはジャケット班の最後列で聞いた。

アデイインザライフのエンディング。
本物のオーケストラのうねりをステージの袖で
聞くことになった。指揮者の高揚ぶりが伝わってきたよ。
ジャケット班のみんなと、ステージ上に並んだ。
端っこじじいはビートルブーツを履いていたので、
足下が不安だったけど、用意された牛乳箱に乗って、
ジョンレノン風のサングラスを外したよ。

ド〜〜〜〜〜〜〜ン〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
って音とともに、
「サージェントペパーズロンリーハーツクラブバンド」の
あのジャケットの図柄と同じ絵を、ステージで再現したんだね。

この日記を書くのに、2時間かかりました。
泣きながら書いています。どう書いたら伝わるのか分かりません。

代表のtea氏は、すべての演奏が終わった後、ステージに再登場し
こう言いました。
「演奏者、スタッフ、そしてオーディエンス。この場に居合わせた、
すべての人が【サージェントペパーズロンリーハーツクラブバンド】
だったんだよ。」

そうだよ、絶対。これ以上説明できないし。
僕を招待した友人は、一緒にそれを体験したかったんだね、僕と。



【2007/12/17 23:56 】 | 独り言 | コメント(2) | トラックバック(1) | page top↑
前ページ | ホーム | 次ページ